東大に「3学年連続」合格者を輩出、旧帝大で仙台ベストナインの選手も…“県大会はベスト4”宮城の公立校野球部がスゴすぎる ナゾの「イチコウ曲線」とは?

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2/25(水) 11:05配信 以下引用

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受験シーズン真っ盛りの2月。月末には国公立大の試験も控え、いわゆる「進学校」と呼ばれる高校にとっては、その後の評判にもかかわる大一番が待っている。例年、東大・京大をはじめとした難関大に合格者を出す宮城県の仙台第一高校もそのひとつだ。だが実は近年、同校の硬式野球部が躍進を見せている。昨夏の県大会でベスト4に入るなど活躍を見せたウラには、どんな秘密があったのだろうか。《NumberWebレポート全3回の3回目/最初から読む》 【写真で見る】「毎年、東大・京大に…!」“偏差値69”宮城県トップクラスの進学校・仙台一高野球部の進学実績は…? 県大会でベスト4まで進出した昨夏の戦いや普段の練習風景も写真で見る  毎年、地元仙台の難関国立大である東北大に多数の合格者を輩出し、東大・京大にも合格者を輩出している宮城県屈指の進学校である仙台一高。  昨年は県大会でベスト4に進出するなど、県内で強豪の一角に数えられる硬式野球部の選手たちも決して例外ではなく、難関大学の合格実績がある。なぜ野球と勉強の両面で結果を残すことができるのだろうか? 

「やっぱり集中力」…ナゾの「イチコウ曲線」とは何か?

 仙台一高に伝わる言葉として、「イチコウ曲線」というものがある。同高の生徒は、部活動を引退した夏以降に成績が急激に上昇する。この成長曲線を同校の名前をもじって「イチコウ=一高曲線」と呼ぶのだ。  硬式野球部を率いる千葉厚監督も、彼らの才能について語る。 「やっぱり集中力というか、努力のやり方が分かっているのは強いんでしょうね。部活が終わった後の伸び率はすごいです。あとはウチは学術研究を通して本格的にデータ活用を進めているんですが、その分析力は野球だけでなく学業にも良い影響を与えています。『傾向と対策』を立てて進められていることが、一高曲線に繋がるのかもしれません」  硬式野球部の卒業生たちの中には難関大に合格後も野球を継続し、結果を残している選手たちもいる。  仙台一高硬式野球部は、71回生(2019年卒業)から3学年連続で東大合格者を輩出している。そのうち71回生で当時のエースだった鈴木健は、大学2年の春から神宮のマウンドに上がると、東京六大学野球のリーグ戦で通算33試合に登板した。  同じ県にある身近な目標として、東北大を志す生徒も多い。74回生(2022年卒業)の佐藤昴は現役で東北大に合格。  大学野球ラストシーズンとなった昨年秋は、中日ドラゴンズドラフト2位指名の櫻井頼之介、先日アメリカの大学への編入を発表した佐藤幻瑛などといった好投手ひしめく仙台六大学リーグで、投手のベストナインに輝いた。  中には医学の道を志す生徒もいる。73回生(2021年卒業)の奥山虎太郎は防衛医科大に合格。大学では準硬式野球の道に進むと、昨年11月に開催された東西対抗日本一決定戦の東日本選抜に選出。高校3年時はコロナの影響で挑戦すらできなかった甲子園のマウンドに立った。  こうした卒業生たちの活躍についても、千葉監督は予見していたという。 「練習時間も私学と比べれば多くはないですし、身体能力もまだ発展途上。その分、伸びしろがあるんだと思います。花開くのはたぶん、みんな高校時代よりもうちょっと先かなと。使っている時間が野球だけじゃなく、半分残しているので、まだ磨かれていない部分が多いんです」

東大志望の選手も…現役部員に聞く「文武両道」実践術

 では、野球と勉強の二兎を現在進行形で追っている現役の部員たちは、どのような工夫で勉強に取り組んでいるのだろうか。 「自分は通学に電車で40分〜50分かかるので、その時間はペンを使って勉強ができません。なので、通学中は単語帳や暗記科目などの勉強をしています」  そう語ったのは昨年夏に2年生で唯一スタメン入りした島貫晃輔だ。  島貫は今のチーム内で通学距離が最長。自由に使える時間が少ないからこそ、移動などの時間を有効活用しているそうだ。少ない時間でどう工夫するかという点は、野球の練習とも重なる部分がある。  島貫は教員の両親の話を聞いて興味を抱き、教員を志すようになった。  現在は宮城県にある国立大の宮城教育大学を志望しているという。東北大学のような総合大学の教育学部ではなく、教育大学を選ぶのは確固たる考えがあるそうだ。 「教員になるための道として、一番近道なのが宮城教育大学だと考えています。東北大学や他の大学にも教育学部はありますが、やっぱり教育大学には専門の強みがあると思っています」  志望校が明確に決まっているとはいえ、毎日の部活動の練習もハードなはずだ。そのような中で日々、勉強をするのは大変ではないのだろうか。 「とにかく『毎日15分は絶対やろう』というのは決めています。15分やったら『楽しいかも? 』と思って結局、長時間やるということも多いので。そういう経験もあって“毎日の15分”は1年生の頃からずっとやっています」  そういった日々の学習を継続する中で、野球部に限らず周囲の同級生の存在が刺激になることも多いと語る。 「やらないと置いていかれるっていうのが大きいですね。やりたい……というより、やらなきゃヤバいなという気持ちに追われて(笑)。それもあって勉強できている面もありますね。仙台一高の場合、学校自体がすごく朝早くから開いているんです。テスト期間とか、学校が開いた瞬間から学校の自習室に向かう人もいて。早い人だと6時前から勉強しているんじゃないかな。休日だと17時に学校が閉まるのですが、朝から17時までずっと籠って勉強して、終わったらそのまま塾に向かうという人もいます」

監督から「東大を目指してみたら?」の提案

 過去に東大合格者も輩出している硬式野球部。現役部員の中にも、東大を志す生徒がいる。1年生の野村悠翔だ。 「最初は『ぶっちゃけ自分じゃ無理なんじゃないか』と思っていたんですけど、千葉先生からも薦められて、まだ1年生ですし頑張ればなんとかなるかな……と思って頑張っています」  野村は元から東大志望だったわけではないが、千葉監督から東大を目指すことを勧められ、志すようになったという。合格したら東京六大学野球で野球を継続したいという思いを抱いている。日々の勉強についても話を聞いてみた。 「基本的に家では学校の予習をやっています。テスト期間になると部活が休みになるので、その時間で一気にそこまでの復習をして、テスト期間ごとにその範囲を固める……という感じです」  仙台一高硬式野球部は週に一度、月曜日がオフとなっている。このオフを活用して塾にも通っていると語る。

分からないところは…AI活用で効率的に!

 日々の授業では予習時に分からなかった部分を意識して聞いているという野村。授業後などに先生へ質問しているのかと尋ねると、今の時代を生きる高校生らしい回答が返ってきた。 「質問は先生よりも、比較的AIに聞くことが多いです。他にはカレンダーのアプリに日々やったこと、やりたいことを入れています。前もって決めておいた方が『今日、何やろうかな』と迷わなくていいし、昨日は何をしたかが分かるので」  野球との両立で勉強に使える時間も限られる中、選手たちは自分なりの方法で工夫して効率よく勉強を進めている。野球だけでなく勉強の面でも『自発能動』の精神が活かされている。  千葉監督もそんな彼らの進路実現に向けて後押しする。  島貫は進路について2人で話し、「情報を教えてもらえる機会があることがありがたい」と語る。野村が東大見学会に行くと千葉監督に伝えた際には、東大に進学した野球部OBに連絡し、話を聞く機会を設けてもらうことになったという。  千葉監督が掲げた「二兎を追う」というスローガン。  その言葉通り、選手たちは野球と勉強の2つの兎を追っている。それを高いレベルで維持し続けた先に、甲子園と難関大合格の未来は見えてくるのかもしれない。

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